Pocket

ウィッグにはフルウィッグ、ハーフウィッグ、また前髪ウィッグ、テールウィッグなどのポイントウィッグがあり種類は様々です。
素材にも人毛を使ったウィッグや、ファイバー(人工毛)のウィッグ、さらに人毛とファイバーをミックスしたものなどがあります。

今回はそれぞれのウィッグや素材でどのようなことに気をつけてウィッグを使えば良いのかをみていきましょう。

この記事の目次

ウィッグの種類について

まずはウィッグの種類がどういったものがあるのかご紹介。

オールウィッグ・フルウィッグ

オールウィッグ(フルウィッグ)はすっぽりかぶっていただくかつらタイプのウィッグです。
地毛をカットしたりカラーしたりすることなく、
思い切ったスタイルチェンジでイメチェンすることができます。
ウィッグに見えない自然なスタイルで、医療用の目的でも使用可能です。
オールウィッグ一覧はこちら

ミディアムウィッグ

いつもの雰囲気からガラッと変えることのできるミディアムヘアのオールウィッグ。
毛先がワンカールしているシンプルなミディアムウィッグから、王道のセミディのフルウィッグ、
ふわふわ細かいカールが魅力のミディアムウィッグまで豊富な種類があります。

オールウィッグ一覧はこちら

ボブウィッグ

人気のボブスタイルができるオールウィッグ(フルウィッグ)
髪を切らなくても一瞬で変身できるボブスタイルに返信可能。
うれしい小顔効果も叶えてくれるボブウィッグは手軽に美人度を上げてくれます。

ボブウィッグ一覧はこちら

ショートウィッグ

地毛がロングでも髪を切らずにショートヘアになれるオールウィッグ(フルウィッグ)
ショートヘアに挑戦したいあなたにぴったり

ショートウィッグの一覧はこちら

前髪ウィッグ

分けた自毛の上にパチンと留めるだけで簡単に装着できる前髪ウィッグ
切りたくても切れない、切りすぎた前髪は伸ばしたい、などの際に大活躍してくれるウィッグです。

前髪ウィッグの一覧はこちら

テールウィッグ

髪が短い&少なくても、手軽にボリュームのあるポニーテールしたいという際に活躍してくれるテールウィッグ。
アレンジが簡単で、ポニーテールの結び目もとっても簡単なマジックテープでの装着なので、
ナチュラルできれいに仕上がり、さらにラクチンに装着できます。

前髪ウィッグの一覧はこちら

パーツウィッグ

ボリュームが欲しい部分にくっつけるだけで簡単にヘアアレンジが可能なパーツウィッグ。
地毛でセットするのが難しかったり、「ここに欲しかった!」を簡単に叶えてくれるのがポイントウィッグです。

パーツウィッグの一覧はこちら

人毛やファイバーなどウィッグの素材別に気をつけること

人毛で作られたウィッグは自然な風合いだがケアに一手間が必要

人毛で作られたウィッグは、とにかく自然で、ウィッグをつけているのを隠したい、より自然に見せることにこだわりが強い人に人気があります。

人毛ウィッグは、人間の毛ですので個人差が出るということもあり、毛質に差があります。

日本で出回っている人毛ウィッグは、人種的なこともあり、東南アジアや中国の髪の毛が多い傾向にあります。東南アジアや中国の農村部の髪が多いと言われており、カラーやパーマをあまりしていない髪の毛のため良質と言われていますが、個々の栄養状態の違いなどにより、質が悪くなってしまったりして毛質に差が出てしまうのです。
髪がうねりやすい、色が均一でないなどの人毛ならではの差が出ます。

ウィッグの手入れについてですが、人毛ウィッグを洗った時は、人毛なだけにうねりが出やすいので、ブローなどの一手間をかけなければなりません。

こちらも毛質によって差が出るのですが、人毛ウィッグは太陽の光などで色褪せやすいのもあります。使用頻度や経年により、ウィッグを染める必要が出てきます。

比べるとファイバーのウィッグは、色褪せは人毛よりも遅くなります。また人毛はファイバーと違い、水分も含みやすいため重くもなりますし、雨などに濡れた後は乾きが遅くなります。

こまめなメンテナンスが必要となることが、人毛ウィッグを選ばない理由となることもありえます。

自然な見た目を重視するのか、お手入れなどのケア面に注目するのか、使用目的などを考慮して人毛ウィッグを選びましょう。

ファイバー(人工毛)で作られたウィッグはスタイルが形状記憶だが艶感に注意

ファッションウィッグはファイバーで作られているものが多くなります。ファイバーウィッグは色褪せが起こりにくく、ヘアスタイルが形状記憶なものも多く、セットしやすいというメリットがあります。

ファイバーは特有のテカリがあり、ウィッグの品質によっては、見た目が不自然に見えてしまうこともあります。

そして、ファイバーウィッグは熱に弱いということに注意をしなければなりません。近年ではファイバーに耐熱加工が施されていることが多いですが、どうしても使っているうちに耐熱加工が劣化してくることも考えられます。

耐熱加工がしてあるものは、耐熱温度の表記がありますので、それを目安にウィッグを取り扱いましょう。耐熱温度の低いものはコテやアイロンなどは避ける方が良いでしょう。また、長時間同じ箇所に熱を当てないようにしましょう。

当然のことながら火気には注意してください。ポリエステルなどで作られているものが多いため溶けてしまったりする可能性があります。

ファイバーは、人毛と違いカラーリングは出来ません。カラーリングをしてしまうと、ファイバーが傷んでしまったり、また染色が入らないこともあるので十分に注意しましょう。

手入れの際にはウィッグ専用のシャンプーを使用しましょう。人毛用を使用するとベタつく可能性があります。

ファイバーの不自然なテカリが気になる場合は、パウダーインの制汗剤などでテカリを抑えることも裏技的になされています。

雨の日は雨水をはじいてしまうため、不自然に見えてしまう可能性があります。帽子をかぶるなどして、テカリや雨を防ぐようにするのもおすすめです。

人毛とファイバーをミックスして作られたウィッグはミックスの割合次第で良いとこどり

人毛とファイバーをミックスして作られたウィッグはミックスウィッグとも呼ばれます。人毛とファイバーとの割合は、メーカーによっても様々です。

やはりファイバーの割合が多くなると、多少人工的に見えるのは致し方ないでしょう。その逆で、人毛の割合が多いミックスウィッグはファイバーウィッグに比べて、自然な感じに見えますが、お手入れの面を考えると、どちらの特徴を重視するかで使用の満足度は変わるでしょう。

ミックスウィッグの種類はまだまだ少なく、あまり一般的ではありません。人毛とファイバーのミックスですので、それぞれの利点をいいとこ取りできるのですが、もちろん両方のデメリットも兼ね備えているのです。

ファイバーの方が多いミックスウィッグですと、静電気が起こりやすく、不自然なツヤがあったり、しっかりとお手入れしないとゴワゴワになったりしてしまいます。

人毛が多いミックスウィッグですと、スタイルが崩れやすくお手入れが大変になります。そして人毛よりは軽いですが、重めのウィッグとなってしまいます。

またファイバーはカラーリングができませんので、ミックスウィッグでカラーリングしてしまうと、人毛とファイバーではカラーの乗り方が異なってしまい、まだらに染め上がります。ファイバーには染色が入らないこともあり、カラーリングは避けましょう。

このように、髪の素材で、それぞれの特徴があり、注意点が異なります。つまりはメリットとデメリットが存在します。何を重視したいのか、ここまでの注意事項なら守ることができそうだという素材を選び、自分にあった素材のウィッグを選ぶようにしましょう。

耐熱ファイバー

ウィッグの種類別で気を付けたいこと

フルウィッグをかぶるとき、かぶり方と保管状態に気を付ける6つのポイント

1.フルウィッグをかぶる前は自毛をまとめるウィッグネットをかぶる

ウィッグネットを被らずにフルウィッグを着用すると、頭が不自然に大きく見えてしまうことがあります。これは自毛のボリュームによってウィッグが押し上げられているため起こる現象です。この不自然さは、ウィッグネットをかぶることで解消されます。ウィッグネットをかぶることで自毛をまとめてボリュームを抑えることができます。

しかし、ウィッグネットをかぶっても、やはり頭が大きく見えてしまう場合は、ウィッグネットをかぶる際に、できるだけ、平らになるよう自毛を均一に分散させてください。コンパクトにまとめるようにしましょう。

ロングヘアの場合は二つに分けて三つ編みし、三つ編みをクロスして留めるか、頭に巻き付けるなどして均一に分散させましょう。2~3ヵ所にブロッキングしてから、それぞれの毛束をねじり上げるなどしてまとめる方法もあります。

このようにウィッグをかぶる前の土台作りをしっかりすることで、ボリュームを下げ、頭の大きさを小さくすれば、出来上がった頭も小さくなります。ウィッグネットをかぶる際の髪の毛の処理が慣れてくると、ウィッグをより自然に見せることができます。

ウィッグネットをかぶることで、土台を動きにくくしウィッグをズレにくくする役割があります。

 2.ウィッグをかぶったら頭にフィットするようサイズ調整をする

フルウィッグをかぶる前にサイズを確認し、かぶった後にウィッグのサイズをしっかりと調整しましょう。これを怠ると頭が大きく見えたり、ウィッグがずれてきたりなど、不自然になってしまいます。

フルウィッグのサイズ調整は、ウィッグをかぶる上での基本となります。ウィッグの内側の襟足部分には、アジャスターが付いているものがあります。このアジャスターで頭の大きさに合わせて調整していきます。

ウィッグをかぶったあと、鏡をみて浮き具合などを確認しながら、自分の頭にフィットするようにアジャスターでサイズを調整してください。

サイズ調整ができるアジャスター

3.ウィッグが浮かないよう安定した位置に深くかぶる

慣れないうちはウィッグを浅くかぶってしまっているため、頭が大きく見えてしまい、どこか不自然な状態になります。せっかくウィッグネットもかぶり、アジャスターでサイズ調整ができていても、かぶり方が良くないと台無しになってしまいます。

ウィッグネットをきちんとかぶれたら、ウィッグの前髪の部分をおでこの生え際に合わせて押さえ、ウィッグの襟足部分を持って後ろへ引っ張り、頭をすっぽり覆うようにかぶります。

おでこの生え際を押さえて、襟足部分を後ろへぐっと引っ張って頭を入れ込むときに深くかぶることを意識しましょう。そうすることでウィッグが浮くのを防止でき、頭のボリュームを抑えることもできます。

また、ウィッグの左右のこめかみ部分を持ち、自分のこめかみの辺りに合わせて深くかぶるようにしましょう。こうすることでしっくりくる位置にウィッグをかぶることができます。

4.スタイリング剤を使用してアレンジする時はフレーキング現象に注意

フルウィッグで自分なりのおしゃれを楽しみたいとき、スタイリング剤を使用して好みのボリューム感や巻き髪にしたりすることがあります。ウィッグ専用のスタイリング剤等を使い、自らスタイリングするわけですが、この際に注意点があります。

それはフレーキング現象と呼ばれるものです。カチカチに固まるハードタイプのスタイリング剤を使用した際に、白い塊が髪にこびりついてしまう現象です。
ハードタイプのスタイリング剤には、糊成分や樹脂成分が含まれています。このような成分がウィッグの毛に残ってしまうと、傷みの原因となります。

ハードタイプのスタイリング剤を使用した場合は、その日のうちにしっかりとウィッグを洗っておきましょう。そのまま放置をしていると、ウィッグの傷みのみならず、抜け毛の原因となってしまいます。
さらに後から洗い流そうとしても、こびりついてしまうため、なかなか取れなくなってしまうのです。無理に落とそうとすると、これもまた、ウィッグを傷めてしまいます。

もし、フレーキング状態になってしまった場合は、ウィッグの毛をぬるま湯に浸し、こびりついている白い塊をふやかしてからシャンプーするととれやすくなります。
シャンプーで樹脂などをしっかり落としたら、トリートメントもおすすめです。どうしても樹脂成分が取れない場合は、その部分だけ少しカットするようにしましょう。

このようにフレーキング現象が起こってしまうと、とても面倒になりますし、最悪の場合はウィッグ自体が使い物にならなくなってしまいます。

フレーキング現象を起こさないためにも、なるべくハードタイプのスタイリング剤の使用を避けることをおすすめします。使用する際は、スタイリング剤の使用量を最少に抑えましょう。使用したあとは、お手入れをしっかりするようにしましょう。

5.ウィッグスタンドを活用して保管しウィッグの型崩れを防ぐ

ウィッグを長持ちさせるためには、保管方法にも気を付けましょう。フルウィッグは、保管方法が悪いと型崩れを起こしてしまい、思ったようなイメージで使えなくなってしまいます。

逆に、それをきっちりおこなえば長くきれいにウィッグをお使いいただけますので、保管方法には十分に注意を払いましょう。

もっとも基本的な方法として、保管にはウィッグ専用のスタンドを活用しましょう。綺麗な形のまま保管するためには必要となりますが、場所をとることもありスタンドを使用するのを躊躇される方も少なからずいます。

スタンドを使用せずにウィッグを折りたたんだり、購入した際の箱や袋にポンと入れたり、椅子や机にかけておく等の雑な保管をおこなってしまうと、ウィッグのスタイルが崩れるばかりか、毛先がはねてしまったりすることもあります。一度ウィッグのスタイルが崩れ、癖がついてしまうと、元の状態に戻すには手間がかかってしまいます。

購入した際に入っていたケースなどに保管する場合は、頭を入れるキャップの型崩れ防止で、新聞紙などを丸めたクッション材を入れると良いでしょう。

また、癖が付かないよう、ウィッグの毛流れも整えるようにしましょう。
フルウィッグは通気性の良い場所に置いていただくことも重要です。

使用後のメンテナンスは必須ですが、湿度が高い所に保管を続けると、人間の頭皮の汗や皮脂などから、雑菌が繁殖してしまうこともありますので、できるだけ湿気を避け、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。

ウィッグスタンドを使用するにあたって気をつけたいのが、ロングウィッグの保管方法です。ウィッグスタンド自体の高さがそんなにない場合、ロングウィッグを保管する場合は一工夫必要となります。

どのウィッグもスタンドに乗せる前には、ウィッグ専用ブラシでブラッシングして毛流れを整え、形崩れ防止にウィッグに保護ネットをかぶせると良いでしょう。

ロングウィッグの場合は長い毛先が保護ネットにうまく入りきらないことになります。毛束をまとめ毛流れを整え、毛先を軽く丸めて保護ネットの中に入れ込むようにしましょう。ウィッグの毛束をひとまとめにゴムなどで結う場合は、ゴムの跡型や毛流れに癖が付かないようにゆるめに結うようにしましょう。
こうすることでボサボサにならずに、次に手間なく使用することができます。

6.カールのヘアスタイルのフルウィッグは寝かせて保管しましょう

カールのフルウィッグの場合は長時間ぶら下げておくと、カールがダレてしまう可能性があります。自然に寝かせた状態で保管する方法もおすすめです。

長期間の保管の場合は使用後のウィッグにシャンプー、リンスを行い、よく乾かしてから保管してください。

ポイントウィッグは保管状態を万全に

ポイントウィッグは毛流れを整えて保管する

ポイントウィッグは長時間使わない場合、折ったり、曲げてポーチに突っ込んだりせずに、専用ネットに入れるか、または購入した時にウィッグが入っていた箱に入れて保管しましょう。

保管する前には、しっかりとシャンプーやリンスをおこない、しっかりと乾かしてから保管してください。湿気が残っていたりすると雑菌の繁殖やカビの発生の原因となってしまいます。

毛流れを整えてポーチで保管

全てのタイプのウィッグに共通するブラッシングお手入れの重要性

ファイバー製にはウィッグ専用ブラシの使用がおすすめ

ウィッグは静電気にとても弱くなっています。ブラッシングをする場合は、ウィッグ専用のブラシを使用するようにしましょう。専用ブラシは金属製となっており、静電気を逃がしてくれます。

強いブラッシングは抜け毛の原因となりますので、力を入れずに毛先から軽くブラッシングするようにしましょう。

ブラッシングをする際は、根元から毛先方向に梳かしますが、梳かす箇所はまずは毛先部分からです。少しずつ梳かす箇所を根元に近づけるようにしましょう。絡みをとる場合も毛先からほぐしていきます。

こまめなブラッシングでウィッグも長持ち

まとめ

ウィッグはおしゃれアイテムとして、とても人気があります。手軽に安全にそして楽しくウィッグを使用するためにも、ウィッグの種類や素材別の扱いに注意して、お手入れもマメにするように心掛けましょう。そうすることで、お気に入りのウィッグを長持ちさせることにつながります。

ウィッグが気になったら是非プリシラのサイトに遊びにきてくださいね!