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近年脱毛に悩む女性が増えています。脱毛の原因は様々な要因が考えられますが、女性の社会進出によるストレスや、食生活や生活習慣の変化にもあると言えるでしょう。

また、医療の発達と医療保険制度の充実によって、先進医療を選択する人が増えてきました。そのおかげで、抗がん剤を服用する方なども増え、治療の過程で、薬の副作用として脱毛に悩まされる方も増えてきたのです。

年々、脱毛に悩む女性の多くが、ウィッグの着用を選択される傾向にあります。医療用ウィッグの品質向上や、部分ウィッグなどの充実により脱毛具合に合わせて選べるようになっていることも、ウィッグが選ばれる大きな理由の一つと言えるでしょう。

それではどのようなウィッグの必要性があるのかも合わせて、脱毛について症状別にみていきましょう。

抗がん剤や放射線治療による治療過程での脱毛

抗がん剤治療による副作用での脱毛

抗がん剤は薬や点滴などによって用いられますが、薬にしろ、点滴にしろ、血液に吸収されますので、抗がん剤の成分は全身を周ります。そしてがん細胞に作用するわけですが、がん細胞以外の正常な組織にも作用してしまうために脱毛などの副作用が生じてしまうのです。

抗がん剤は細胞が分裂している過程で、急速に分裂するがん細胞に作用し、がん細胞を殺すように作られています。がん細胞の他に健康な細胞の中にも、体内には細胞分裂が激しく成長の早いものがあります。それが、爪や髪の毛なのです。その他骨髄の細胞なども分裂が激しい為に影響を受けたりします。

このように細胞分裂の激しい毛母細胞に抗がん剤の成分が作用した場合、髪の毛を作る細胞分裂が阻害され、毛母細胞がダメージを受けてしまい、髪の毛だけでなくまつ毛や体毛まで、全身の毛が抜けるという脱毛症状が出てくるのです。

しかし、毛母細胞はダメージを受けるだけで、完全に死滅しているわけではありません。抗がん剤の投与が終わると、体内の抗がん剤成分が少なくなり、毛母細胞の細胞分裂の阻害がなくなれば、再び全身の毛は生えてくるようになります。

抗がん剤投与の治療を始めて通常なら開始後2〜3週間で脱毛が始まり、治療が終わり2〜3ヵ月ほどで髪の毛が生え始めます。脱毛は命に関わる副作用ではないため、脱毛の副作用が出たからといって抗がん剤の投与を中止することはありません。

抗がん剤によっては脱毛の副作用が出にくいものもあります。投与の前に医師と相談することも必要でしょう。また脱毛の症状には個人差もあります。

放射線治療の過程での脱毛

放射線治療とは、主にがんや腫瘍の治療に使われます。細胞を通り抜けるとても小さな粒子を使い、がんとその周辺に施す局所治療です。私たちがよく知るところではレントゲンに使用されるX線と言われるものも放射線です。その他、γ線や電子線なども治療に使われています。

放射線治療は、やはり細胞が分裂して増える仕組みを利用し、細胞が分裂する途中の過程を邪魔してがん細胞が増えないようにするのです。また、細胞自体が死んでいく過程を増強して死滅させるためにも放射線は使われます。

頭部のがんや脳腫瘍などが見つかった際に頭部に放射線が当てられることがあります。そうすると、毛母細胞に影響が及ぼされ、細胞分裂が阻害されて脱毛が起こってしまうのです。放射線の照射をやめればだんだんと髪は生えてきます。

治療が始まる前にウィッグを前もって準備しよう

このように治療過程での脱毛は、治療が終了して、脱毛の原因となる医薬品や放射線の影響が取り除かれれば自然と髪は生えてきます。その間、一時的に脱毛をカバーするために医療用ウィッグを使用する方は少なくありません。

脱毛というのは女性にとってみれば、とてつもないストレスになります。ストレスは免疫力を低下させ、治療の妨げにもなりかねません。治療を効率よく、ストレスなく進めるためにも医療用ウィッグの活用をおすすめします。

また、治療の過程での脱毛は、あらかじめ脱毛が始まることがわかっていますので、周りの方に悟られないようにしたい場合、あらかじめ準備することも可能です。医師とも治療のスケジュールを確認しながら、ウィッグの準備も進めていきましょう。

必要とされるウィッグは、頭部全体をスッポリと覆い隠すタイプのフルウィッグとなります。医療用ウィッグも充実しているので、金額や品質など自分の購入条件に合わせてウィッグを選ぶといいでしょう。

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脱毛症による6つのタイプの脱毛

一口に脱毛症と言っても原因や症状により種類があります。脱毛症は原因不明で起こる場合もありますが、大きく分けて、6つのタイプに分類することができます。それではそれぞれのタイプを見ていきましょう。

1.出産後に一時的に脱毛する分娩後脱毛症

出産後に一時的に髪が抜ける脱毛症です。出産後6ヶ月〜1年程度、授乳を終える頃に回復してきます。

この脱毛症の原因の一つは、東洋医学的ではエネルギー不足にあると考えられています。出産でエネルギーを消費し、授乳でも自らの血液を子供に与えることになります。東洋医学では髪はエネルギーの余り物と考えられており、出産授乳にエネルギーを使うこの時期はエネルギーの余り物が少なくなってしまいます。ですので、脱毛してしまうのです。

また、西洋医学の考えではホルモンのバランスの乱れが原因と考えます。妊娠中は女性ホルモンの働きが増加するため、ヘアサイクルが一時的に変化します。髪の健康を保つために、エストロゲンが必要となります。妊娠中は子供に栄養を取られていても、豊富なエストロゲンのおかげで髪を保っていたのが、出産後、一気にエストロゲンが出なくなるために、脱毛症状が出てしまうのです。

他の脱毛症とは異なり、自然に回復するものになりますので、深く悩む前に部分ウィッグの活用を視野に入れるのもおすすめです。

2.老化やストレスが原因とされる瀰漫(びまん)性脱毛症

多くの女性が悩む脱毛症のタイプです。特定の部分が薄くなる症状ではなく、頭の広い範囲の毛が抜けて、薄くなる症状の脱毛症です。

様々な原因が挙げられていますが、まずは老化です。年齢とともに細胞の動きが鈍くなる細胞自体の老化のために起こります。女性の場合は、年齢とともにエストロゲンの分泌が少なくなるために起きるとも言われています。

次にストレスです。精神的なストレスが原因で薄毛、抜け毛が増えていくと言われています。東洋医学的に考えると、ストレスを受けることによって、体の気血の巡りが悪くなり、エルギーが循環しないことで、髪までエネルギーが回らずに脱毛が起こると考えます。

さらに多いと思われる原因が、無理なダイエットです。無理なダイエットを行うことによって、体が栄養失調状態だと認識してしまいます。そうすると、体自ら、余分なものである髪の毛まで栄養を回さなくなるのです。成長期の髪を維持できなくなり、休止期毛が増えて脱毛が起きます。

次は経口避妊薬(ピル)です。ピルは女性ホルモンを配合した薬で、この薬により女性ホルモンの量をコントロールすることにより、生理周期を変化させたりします。そうすると、女性ホルモンが多く分泌されている期間は脱毛が減るのですが、その期間が過ぎると、女性ホルモンが一気に減るために休止期毛が増え、脱毛が多くなるのです。

最後に多い原因が、過度のヘアケアです。最近は朝にシャンプーをする方が増えています。そして1日2回以上シャンプーをする方も増えています。このような過剰なシャンプーをすることで頭皮が痛み、さらにシャンプーがしっかりと洗い流されていない場合や、過度なドライヤーやブラッシングも頭皮に負担がかかり、抜け毛や薄毛につながります。

瀰漫性脱毛になったとしても落ち込む必要はありません。落ち込んでしまうとストレスがたまり、逆に症状が悪化してしまいます。原因を取り除けば症状が改善する可能性が高いと言われていますので、ウィッグを使ってストレスを軽減し、健康的な生活習慣を目指しましょう。

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3.ホルモン作用で皮脂の過剰分泌による脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、一般的にホルモン作用などが引き起こす皮脂の過剰分泌が原因で起こる脱毛症です。皮膚炎につながる可能性がありますので早めの対処をしましょう。

皮脂は皮膚を守ってくれるため、実はなくてはならないものです。保湿の役目を果たしたり、感染を防いだりしています。しかし、その皮脂がホルモンのバランス異常などが原因で分泌過剰となり、頭皮に炎症が起きてしまい、最終的に脱毛が起きてしまうのです。

乱れた食生活、肌に合わないシャンプーの使用、すすぎ洗いをしっかりとしていないことなどが原因となります。毛穴が皮脂に浸かってしまうことにより、毛乳頭も皮脂に覆われ、毛母細胞がダメージを受けてしまうために髪が育たなくなります。

さらに症状が悪化すると脂漏性湿疹が引き起こされ、頭皮自体がボロボロになってしまいます。脂漏性湿疹はカビの仲間である真菌が、皮膚の表面に定着して増殖することによって起こります。頭部のみならず、顔面にもフケのような付着物を伴い、かゆみも出てきてしまいます。こちらは原因がはっきりしているので、食生活の改善や、正しい洗髪をしましょう。

脂漏性皮膚炎まで行ってしまった場合は、薬用の真菌対策用のシャンプーを使用するようにしましょう。原因が取り除かれると、脱毛は止まり、また髪の毛が生えてきます。

4.毛根の炎症による粃糠(ひこう)性脱毛症

頭皮の環境が悪くフケが多量に出ることにより、菌などが繁殖し毛根が炎症した結果脱毛にいたることを粃糠性脱毛症といいます。

原因は様々ですが、脂漏性と似ており、偏った食事、ストレスやシャンプーや整髪料が肌にあっていない場合に粃糠性脱毛症になる場合が多いと言われています。

脂漏性のような症状が出た結果フケが多量に発生し、複合的に粃糠性脱毛症を発症することもあります。脱毛の原因はやはりフケ皮脂が毛穴をふさぐために、毛母細胞に栄養が行き渡らないために、髪が成長せずに脱毛が始まってしまいます。

こちらも放っておくと皮膚炎が生じてきますので、ライフスタイル等を見直し、脱毛を防ぎましょう。

5.髪を引っ張ってしまうヘアスタイルによる牽引性脱毛症

髪の毛の長い人に多く見られる脱毛症です。その名の通り、ポニーテールや、アップした髪型などを頻繁にした結果、髪が引っ張られることで抜け毛が増えてしまう症状です。

少々引っ張るくらいでは髪の毛は抜けませんが、長時間連続して強く引っ張られている状態が続くと、薄毛の原因になります。また、髪を引っ張る髪型は、頭皮自体にも大きな負担がかかります。

この脱毛症の回復方法は、引っ張られる髪型をしないことです。分け目や髪型を変えれば徐々に回復していきます。頭皮のマッサージなどを行ってみましょう。

6.突然の抜け毛に悩まされる円形脱毛症

この脱毛症の名前は耳慣れているかと思います。円形脱毛症は円形または楕円形の脱毛が発生する脱毛症です。突然抜け毛になることが多い症状です。

円形脱毛症と聞くと、髪が抜けるだけだと思いがちですが、最初は円形脱毛症でも、眉やまつげも抜ける場合があり、重症になると全身の毛が抜けてしまいます。円形脱毛症の症状は2種類に大別されています。

まずは単発型円形脱毛症。一般に言う円形脱毛症はこのタイプが多いです。
子供から老人まで見られますが、主に頭部に500円玉程度の脱毛が1〜3箇所に生じます。稀に他の部分の脱毛も起こりますが、自然治癒率は60%前後と言われています。

もう一つは多発型円形脱毛症です。
円形脱毛症を何度も繰り返す症状です。脱毛の範囲が大きくなることもあり、全身にまでいきわたる場合もあります。円形脱毛症の原因は一般的にはストレスが主な原因とされていますが、実際のところは医師に診てもらったとしても原因はわからず、治療方法も実は確立されていません。毛周期の異常であったり、自律神経障害、自己免疫疾患を原因と考えられることがあります。

治療するには、頭皮の血流を良くしたり、レーザーで毛母細胞を刺激したりされます。たいていの場合が半年から2年程度、自然に治るのを待つ、というのが現状です。このように髪が完全に抜け落ちた場合は、ストレスを溜めないようにウィッグを活用するのも一つでしょう。

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まとめ

医薬品、放射線から脱毛症まで、様々な脱毛の原因をお話ししましたが、生活習慣の乱れとストレスが脱毛の一因とされるケースが目立ちます。

ストレスなどは免疫力を低下させます。免疫力が低下した結果、ガンを発生することになることも考えられます。頭皮にフケが増え、免疫の異常から、自らの髪を異物と判断し、脱毛の症状を引き起こします。生活習慣の乱れは、自らの意識で変化させることはできますが、ストレスは性格上の問題や周りを取り巻く環境などが多いに影響します。

脱毛症になってしまったら、ストレスを払拭するためにも、医療用のウィッグを使うことも視野に入れましょう。ガンの治療などは辛いことですが、終わりがある程度見えることで、医療用ウィッグを使う気持ちをもつことによって幾分ストレスを軽減するようにしましょう。

原因不明の脱毛症になった時などは、どうして自分だけという考えでストレスを抱え込まないようにしましょう。医療用ウィッグがあるということを、脱毛症の一つの打開策であると考えて悲観的にならず、これがあるから何とかなると気持ちを上げることでストレスを軽減することを目指してみましょう。