同じ症状を抱えられている当事者の皆さまにもこの声が届くことを祈って。

この記事の目次
日常の「あたりまえ」に感謝を
兵庫県在住のHIROと申します。
趣味は音楽鑑賞で、特にB’zが好きでLIVEに行くことがライフスタイルになっています。ファンクラブにも入っています!
他にも野球やゴルフ、ボウリングなど体を動かすことが好きです。
嫌いな言葉は「普通」や「あたりまえ」。
昨年、それまでの日常があたりまえではない状況を目の当たりにしたことがあり、朝起きて、ご飯を食べて、体が動いて、夜眠れるという一日の一連の流れが、実はとても感謝すべきことなんだと実感しています。

24歳での発症と治療への葛藤
「汎発性(はんぱつせい)脱毛症」です。自己免疫システムがバグを起こして自分自身を攻撃してしまい、その矛先が毛根に集中する病気です。
僕の場合は髪の毛だけでなく、眉毛、まつ毛、体毛もありません。その症状に個人差はあります。
24歳の時、仕事が非常に忙しい時期でした。
お風呂でシャンプーをしている時、排水溝に大量の髪の毛の塊が溜まっているのを見て心臓がバクバクしたのを鮮明に覚えています。外回りの仕事だったので、雨で濡れて地肌が見えるのが怖く、車の中で頻繁に鏡で確認したり、いつの間にか帽子で隠すようになりました。
忙し過ぎて病院に行く時間もなく、良かったのか悪かったのか悩んでいる暇がなかったですね。
その後、大学病院やクリニックへ3年ほど通い、かぶれ治療や紫外線療法を試しましたが、効果が見られず治療を断念しました。
あの時早めに専門病院を受診すれば脱毛症が治っていたのか?と思うこともありますが、結局原因がよく分かっていない症状なので、早く治療しても変わらなかったかもしれません。
「これをすれば治る!」という病気ではないので、確証のない治療に時間とお金がかかることに、当時は途方に暮れていましたね。

明石海峡大橋でのカミングアウト
普段はスキンヘッドです。夏はキャップ、冬はニット帽をかぶりますが、これは隠しているわけではなく、クッションとなる髪がないため「頭の事故防止・保護」として愛用しています。
髪がある人は、何かにぶつかっても髪の毛が守ってくれますが、僕の場合は何かにぶつけると出血をすることもあるので、頭を保護しています。
2020年の秋、高校の同級生と旅行に行ったときです。
それまでは会うたびにウィッグと帽子で隠し続けていたのですが、「今日しかない!」と思い、高速道路を運転しながら明石海峡大橋を渡った直後、右手はハンドル、左手でスポンと帽子を取って「実は俺、髪の毛ないねん」と伝えました。
友人は「おぉ!前から怪しいと思ってたけど(笑)そうなんや!」と笑って受け入れてくれて、そのままサービスエリアでは素頭で過ごしました。
また、別の友人にLINEで伝えた時も「生きててくれるだけでエエねん」と励ましてくれて、本当にありがたかったです。
コロナ禍、あちこちの施設に入るたびに検温で帽子を取る機会が頻繁に増えた頃、いちいち気にするくらいなら最初から脱いでおこうと開き直った結果、逆にメンタルが鍛えられて、人前で素頭でいることへの抵抗がなくなりましたね。
現在では街でも人の視線はあまり気にならなくなりました。

プリシラのウィッグとの出逢い
秋から春にかけての涼しい季節に、気分を変えたい時にお気に入りを被っています。ウィッグがあると服のバリエーションが増えるのが楽しいですね(結局落ち着く黒系が多くなりますが。笑)
夏は暑すぎるのでかぶりません。
ウィッグユーザーさんたちの夏の暑さ対策ってどうしてるんですかね?聞いてみたいです。
プリシラのスタッフさんが一人ひとりしっかりめに挨拶されていたことが印象に残っています。
梅田サロンにもその日に初めて訪れて、試着したウィッグのフィット感がすごく良かったのと、撮った写真を家で見返していて「やっぱり印象が変わるな~!」と感じたと記憶しています。
2024年の交流会で試着したウィッグ(品番: BO-06-TDMT)のフィット感が抜群だったからです。中が帽子型になっていて、ウィッグユーザー特有の悩みで「耳の後ろの締め付けの痛み」が本当に少ないんです。
また、今日もかぶっているんですけど、帽子ウィッグ・ベリーショートの「耐熱ダスティミルクティー(TDMT)」というカラーが絶妙におしゃれで。これをかぶって買い物に行くと、店員さんから「お兄さん、その髪型とカラーめっちゃ似合ってますね!」とよく声をかけられます。
ウィッグだとバレていないくらい自然なんだなと実感します。
クスッと笑える撮影エピソード
先日、もうすぐ発売のメンズ手植えウィッグ撮影のためにHIROさんにモデルになっていただきました。
その際、とても楽しんでいただけたようで、撮影の感想を伺っているなかで面白いものがありました♡

スタッフの皆さんが穏やかな雰囲気を作ってくださり、楽しく集中して撮影できました。
最後に梅田サロン限定のロングヘアウィッグをかぶった瞬間、スタッフさんが「X JAPANのTOSHIみたい」と言ってXの歌を歌い出し、周りもハモり始めたんです。
風邪気味だったのですが、おかしくなって笑いと咳が止まらなくなったのが一番の思い出です。

✦ 全国のヘアロス当事者さんへ ✦
カミングアウトをするかしないかは、本人の自由。
タイミングや場所にもよるので、してもしなくても、どちらでも良いと思います。
ただ、僕自身は伝えたことを周りが受け入れ、理解してくれて、おかげさまで今までと変わらない関係を築けています。一緒に行動もしてくれているので本当に感謝です。
悩んでいる方も、決して孤独ではないということを知ってほしいですね。
本当にいつもお世話になっていて、ありがとうございます!
お礼を伝えても伝えきれないほどの気持ちです。
プリシラさんと色んなご縁があったから出会って、何度かの交流会や撮影に参加させてもらったりということを通して、自分の気持ちや感情の整理がついて。
プリシラさんと出会えて、前向きにポジティブに変われたんです。
出会えていなかったら、今の僕は無かったと言っても過言ではないです。
これからもよろしくお願いします!

心温まる素敵なメッセージをありがとうございます。
HIROさんは、梅田サロンの交流会に毎回参加してくださるのですが、初めて参加される方に積極的に話しかけられていたり、自己紹介の時にはトップバッターでご自分の症状についてお話くださったり、当事者の皆さんが安心して参加できるような空気感を、共に作り上げてくださっているように実感しています。
髪に症状を抱えている方や、誰にも言えずに悩んでいる方、仲間やコミュニティが欲しい方、そういう方々はぜひ交流会に参加してみてくださいね。
ぜひ、ウィッグで変化されるHIROさんにも注目してみてくださいね。

