ウィッグにはフルウィッグからポイントウィッグ、カラーも様々なものがあります。
また、安価なものから高価なものまであり、精巧に作られた高級ウィッグの中には、本物の地毛と見分けがつかないほど自然なものもありますよね。
そんなウィッグたちは、一体どのようにして作られているのでしょうか?
今回は、普段なかなか見ることのできない「ウィッグの基本的な作成方法」から、職人が作る高級ウィッグの裏側、そして自宅でできるプロ直伝のお手入れ・保管方法までを分かりやすく解説します!
この記事の目次
ウィッグはどうやって作られているの?基本的な2つの製法
ウィッグの作り方は、大きく分けて「マシンメイド(機械植え)」と「ハンドメイド(手植え)」の2つの技法があります。
💡 マシンメイド
毛束をミシンでカーテン状に連ねた基本パーツを作り、それをウィッグキャップにミシンで縫い付けていく技法です。
主に一般的なファッションウィッグやドールウィッグなどで広く使われています。
✨ 総手植え
高級ウィッグに多く用いられる技法です。
人間の髪の毛(約10万〜15万本)と同等の本数を、熟練の職人さんたちが一本一本丁寧に手作業でネットに植毛していきます。
全て手植えを行うと、この工程だけで20日〜30日もの日数がかかるそう。
※前髪ウィッグや襟足ウィッグなどの「ポイントウィッグ」も、マシンメイドをベースに様々な形へ加工して作られています。
人毛 or ファイバー?毛質選びから始まるウィッグ作り
ウィッグ作りは、まず「毛の材質(毛質)」を選ぶことから始まります。
それぞれの特徴を理解しておくことが、自分に合ったウィッグ選びの第一歩です。
昨今の医療用ウィッグでは、人毛の自然さとファイバーの扱いやすさをイイトコドリできる「ミックス」が主流になっています。
| 毛質 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 人毛 | ・圧倒的に自然なツヤと質感 ・アイロン、ドライヤー、カラーリングが可能 |
・地毛同様に毎朝のセットが必要 ・濡れると乾きにくく、価格が高め |
| ファイバー (人工毛) |
・比較的安価でお手入れが楽 ・最近はテカリを抑えた高品質なものも |
・「非耐熱性」は熱に弱くアイロン使用不可 ・安価すぎるものは不自然なテカリが出ることも |
プロがこだわる徹底的な品質管理
上質なウィッグが完成する背景には、メーカーのあくなき研究と工場の徹底した管理があります。
誰にでもフィットするウィッグネットの開発、人工皮膚へのこだわり、人毛に限りなく近づけたファイバーの研究。
さらに、毛髪の滅菌処理や染色といった細かな工程がきっちり行われた人毛を用い、つむじや分け目の毛流れは職人が一つひとつ手作業で美しく整えます。
そして、何よりも大切なのが「検品」です。
個体差等はあれども、検品に対して細心の注意が払われて、初めて製品として皆さまの元へ届けられます。
ウィッグを長持ちさせる正しいお手入れ方法
厳しい品質管理のもとで作られたウィッグだからこそ、長く愛用するために正しいお手入れ方法をマスターしましょう!毎日着用される方は「10回の使用につき1度洗う程度」の頻度が目安です。
- ブラッシング:洗う前に毛先から順に優しくとかし、逆毛やホコリを落とします。
- 押し洗い:水(または約30℃のぬるま湯)にウィッグ専用シャンプーリンスを溶かし、優しく押し洗いします。※お湯はカールがだれる原因になるので厳禁です!
- すすぎ&脱水:水を変えながらしっかりすすいだ後、乾いたタオルで包んで優しく水分を取ります。
- 乾燥:室内で寝かせた状態で自然乾燥させ、完全に乾いたらブラッシングで形を整えてオイルで仕上げます。
知っておきたい「ツヤ消し」の裏技
新品のウィッグなどで表面のコーティングによるテカリが気になるときは、市販の下記のようなアイテムをがおすすめです。
実際にウィッグユーザーの皆さまに教えていただいた「ツヤ消しのワンポイントアドバイス」です。
・パウダー入りの制汗スプレーを全体に吹きかけてからブラッシング
・洗面器の水に衣類用の柔軟剤を少量(キャップ1/3〜1/2程度)入れ、30分〜1時間ほど浸してから洗い流して乾かす
・ドライシャンプーを使用する
・ベビーパウダーを少量ずつつけてブラッシング
こちらの方法はあくまでも自己責任のやり方なので、パウダーなどの付け過ぎには注意しながら慎重に行ってくださいね
型崩れを防ぐ!正しい2つの保管方法
ウィッグに不自然な変なくせがつくと、着用したときに不自然になってしまいます。雑に扱わず、次のいずれかの方法で綺麗に保管しましょう。
📦 ケース(箱やポーチ)に収納して保管する場合
使用後に丁寧にブラッシングをしたら、ウィッグの中に紙などを丸めたクッション材を詰めます。毛先に癖がつかないよう、全体を「Uの字」になるように優しくまとめてからケースに入れます。
⏳ ウィッグスタンドに掛けて保管する場合
手ぐしで絡まりを解いてから、ウィッグ専用オイルスプレーをまんべんなくかけ、ウィッグ専用ブラシ(静電気が起きにくい金属製など)で毛先から優しくとかします。
ウィッグを毎日使われる方にはこちらの方法がおすすめ。
まとめ
今回は、ウィッグがどのようにして作られているのか、その背景と丁寧なお手入れ方法をご紹介しました。
ひとつのウィッグにたくさんの技術や職人のこだわりが詰まっていると知ると、日々のケアもより愛着を持って行えますよね♡
ウィッグの特性を正しく理解して、お気に入りのスタイルをぜひ長く楽しんでください。

ウィッグを作り続けて30年以上!
神戸のウィッグメーカー「PRISILA(プリシラ)」のふくちゃんです。
もともとプリシラウィッグの超ヘビーユーザー
入社は2010年‥30代をプリシラに捧げました(´ー`)
ふだんは企画や広報の仕事を中心にSNS運営なども。
プリシラの商品名をすべて言えるのは社内で私だけです(自称)
誰かとしゃべることで本領を発揮します。
ウィッグの豆知識やアレンジ、選び方やお手入れ方法、
筆者独断と偏見満載のヘアコラムなど幅広くお届けしています♡
