SHIHO

顔タイプ/骨格/カラー/メイクアドバイザー

白髪の悩みは、“見た目”だけの問題ではありません。 私は26年間、看護師として患者さんの心と体に寄り添ってきましたが、髪の変化、 とくに白髪や抜け毛の悩みは、自尊心や人との関わり方にまで深く影響を及ぼすことを何度も見てきました。 特に40代以降の女性にとって、“白髪をどう扱うか”は自分らしさを問われるようなテーマです。毎月染める手間や 頭皮への負担を感じながら、それでも“老けて見られたくない”“おしゃれでいたい”という気持ちは、誰しもが抱えてい ます。そんな中、私がファッションコンサルタントとして強くおすすめしたいのが、“ウィッグを使った白髪ぼかし”とい う選択肢です。これは単に髪色をカバーするものではありません。“白髪”というネガティブに捉えられがちな要素を、 むしろファッションや魅力として引き出すための、いわば『戦略的アイテム』です。たとえば、ハイトーンのメッシュが入った部分 ウィッグは、白髪と絶妙に調和し、地毛との境界を曖昧にしてくれます。これにより、“染めたて”を常に保たなくてもよくなり根元が伸びても気になりません。 白髪をぼかしながら、むしろ洗練された印象をつくることができるのです。また、抗がん剤治療や脱毛症など、医療的な背景で髪に悩みを抱える方にとっても、“明るさ”や“軽やかさ”を演出できるウィッグは、心の回復にもつながる大切なサポーターになります。顔まわりに明るさを足すだけで、 表情がぱっと華やぎ、自信を取り戻すきっかけになることも少なくありません。ウィッグを使った白髪ぼかしは、単なるカバーではなく、“白髪を味方につけるスタイル”。年齢を重ねた自分を、もっと好きになるための前向きな選択です。『隠す』のではなく『活かす』時代へ――。ウィッグは、そ んな一歩を後押ししてくれる存在なのです。