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※2023/7/27 加筆

オシャレのために、ウィッグを普段使いで使用するにあたって、“ウィッグを着けている”ということがバレないかどうかがポイントです。
周りの人にバレないようすするためには、ウィッグを自然な風合いに仕上げることが大切です。
ウィッグを自然に見せるためにはウィッグの選び方から始まり、さらにはウィッグを着ける際の地毛のまとめ方やかぶり方もかなり重要なポイント!

今回は、初心者さんにも分かりやすい自然なウィッグの選び方や、自毛のまとめ方、ウィッグのかぶり方をご紹介していきます。

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自然なウィッグの選び方5つ

1.自分の購入条件や用途に合った金額のウィッグを選ぶ

安価なウィッグは不自然なんじゃないか…と思われがちですが、最近のものはコストパフォーマンスが高いものも多く、安いからといって不自然なウィッグとは限りません!
シチュエーションや用途を考え、そこから自分に合ったものを見つけることが大切です。

2.つむじ部分が自然なウィッグを選ぶ

自然なウィッグの基本はつむじにあります。ウィッグだとバレてしまうときは、つむじが原因であることが多いのです。
上から見られた際に、不自然なつむじだと「ん?アレ?」なんて思われてしまいます。

自然な見た目のつむじを選ぶためには5つのポイントに注目してみましょう。
1.毛が詰まってつむじがつぶれていない
2.生え際が自然である
3.分け目がある
4.髪の流れに沿っている
5.本物の頭皮のような自然さ

この5つのポイントをおさえていて、自然に見えるつむじ部分ならウィッグだとバレにくくなります。

自然なつむじ

3.毛に自然なツヤのあるウィッグを選ぶ

これは見落としがちな点なのですが、ウィッグのツヤやテカリもとても重要なポイントです。
ウィッグは人毛と人工毛がありますが、人工毛は人毛に比べてテカリが強いです。
いわゆる髪にできる天使の輪がクッキリと出過ぎて、ウィッグ特有のテカリが出てしまいます。
光を当てた時に、クッキリし過ぎる天使の輪ができる場合は不自然なウィッグと分類したほうが良いでしょう。
自然なツヤ感があるウィッグを選ぶようにしてください。

4.サイズ調整ができるウィッグを選ぶ

これも意外と重要なポイント!
ウィッグがズレているために周りの人にバレてしまうこともあるのです。
毛質が良くても、ウィッグ自体が頭の形にきちんと沿っていないと、さすがにウィッグだとバレてしまいます。

おすすめはアジャスターが付いているウィッグです。
何段階にも調整でき、自分の頭の大きさに合わせてのサイズ調整が可能なので、フィットしやすく自然なウィッグとして装着できます。
簡単なので、是非アジャスター付きのウィッグを試してみてください。

5.地毛の色に近いウィッグを選ぶ

最後はウィッグの色選びについて。
やはり自毛の色に近いウィッグを選んだ方が周囲の人にはバレにくく、地毛に馴染んで自然です。
またフルウィッグをかぶる場合でも、普段黒髪の方が明るい色のウィッグを着けた際、こめかみの薄い地毛などがウィッグのキャップからはみ出て残りがちになるため、全く違う色の髪の毛が見えていると、不自然に見えてしまいます。

ウィッグ初心者さんなら、かぶるのが慣れるまで地毛に近い色のウィッグを選ぶのも自然に見せるコツです。
もし地毛とかなり明るさの違う色を選ぶ場合は、マスカラや眉毛をウィッグの色に近い色にすることで、自然に見せる工夫をしてみましょう。

部分ウィッグを着ける場合は、地毛の色に近い色を選んでなじませることが必須です。

自然なウィッグにみせる自毛のまとめ方

自然にウィッグを着けるためには、地毛をうまくまとめることが重要です。
慣れていないと地毛が綺麗にウィッグに収まらず、ちらりと見える地毛からウィッグをかぶっているとバレてしまいがちです。
また、ウィッグネットの中に収めた地毛をバランス良く分散させられずに、ベースの頭の形がいびつだと「あれ?ウィッグ?」と思われることも。

それでは、ウィッグのデザインごとに地毛の長さ別のまとめ方をご紹介します。

フルウィッグの地毛のまとめ方

〜自毛がショートヘア編〜

ショートヘアの場合は地毛をヘアピンでまとめるだけでもOK!
ですがオールウィッグネットを使った方がウィッグのシルエットをより綺麗に見せることができ、またウィッグのズレ防止になります。
オールウィッグネットは、ウィッグをかぶる前に自毛をまとめて収め、ウィッグをかぶりやすくするアイテムです。

ヘアピンでまとめる場合

最初に地毛をブラッシングして整えます。
そして前髪を両サイドに分け、スモールピンで留めます。
後ろの髪も耳の後ろで、ヘアピンで留めてください。
そしてえり足の髪もヘアピンで留めます。
長い場合は髪を折り返し、厚みが出ないようにまとめましょう。
できるだけボリュームを抑えるとウィッグを装着しやすくなります。

オールウィッグネットでまとめる場合

まずは、オールウィッグネットのゴムが太い方を下にし、ネットを両手で広げるようにして首まで通しましょう。
首まで通したら、太いゴムの部分をウィッグの境目にしたい部分(前髪の生え際)まで引き上げます。
髪を中に収めながら、額やサイド、襟足の生え際に合わせてネットを引き上げます。
オールウィッグネットは上にズレやすいため、要所をヘアピンで固定しましょう。
額の上・こめかみ・襟足をそれぞれヘアピンで留めると良いでしょう。
ピン先は髪の中へ納めるようにしましょう。

ピンで固定が出来たら、オールウィッグネットの端を持ち上げて、髪とネットを一緒に折りたたむようにまとめ、ネットの先をヘアピンで留めます。
この時、かぶったウィッグの形が美しくなるように、ネットの中にまとめた髪に凹凸がなくなるように均一に整えましょう。

ウィッグネットでの自毛のまとめ方

〜自毛がロングヘア編〜

ショートヘアに比べ、ロングヘアの場合は少し慣れが必要になってきます。
オールウィッグネットを使った基本的なまとめ方をご紹介します。

まずはオールウィッグネットのゴムが太い方を下にし、ヘアネットを両手で広げ、首まで通します。
両サイドや後ろの自毛がオールウィッグネットに挟み込まれてしまった場合は、オールウィッグネットの上に引き出してください。
髪を中に入れながら、額や襟足の生え際にゴムの太い部分が来るように、オールウィッグネットを上に引き上げてください。
要領はショートヘアの場合のまとめ方と同じです。

オールウィッグネットは上にズレていきますので、ヘアピンで留めます。
額の上・こめかみ・襟足をそれぞれヘアピンで留めましょう。
そしてピン先は髪の中へ納めてくださいね。
次にヘアネットの先を持ち上げ、髪と一緒にネットを前へ折り曲げてまとめ、ネットの先をヘアピンで留めます。
この時、髪が上手く分散して均一になるようならしていきましょう。
最後にまとめた形を鏡で確認してみてください。
仕上げにもオールウィッグネットに収めた自毛を整えますが、後頭部の上辺りにボリュームを少しつけると、自然で綺麗なラインに仕上がります。

ウィッグネットの着け方

 

ウィッグを自然に見せるかぶり方のコツ6つ

フルウィッグをかぶるとき、自然に見せるにはコツがあります。
特につむじ部分がポイント!
ハーフウィッグ等は自毛の前髪や生え際が少し見えているため、自然に見えやすいのです。
しかし、オールウィッグは頭全体を覆うのでウィッグそのものを自然に見せる必要があります。
コツをおさえて自然なかぶり方をマスターしましょう。

アジャスターをしっかりと締める

上記で自毛のまとめ方をご紹介しましたがフルウィッグをかぶることによって頭全体を大きく見せないためにも地毛のまとめ方は重要です。
頭の形に沿わせるように地毛をまとめ頭のラインが綺麗に出るようにまとめましょう。
オールウィッグネットを着用することで、自然な頭の形に近づけます。

ウィッグをかぶった後は、アジャスターを自分の頭のサイズに合わせて締めましょう。
かぶった後に調整しにくければ着ける前に自分のピッタリのサイズを探して固定しておきましょう。

サイズ調節をすることで不自然なボリュームが抑えられウィッグのズレも防止できます。
ウィッグだけが浮いているような不自然感を回避できます。

サイズ調整のできるアジャスター付き

帽子やカチューシャ等の小物を活用する

先ほど述べたように、フルウィッグをかぶるときは、つむじ部分がポイントになります。
フルウィッグをかぶっていて、不自然だと気になる部分はやはり「つむじ」なのです。

フルウィッグのつむじ部分は、自然に見せるように人工スキンが使用されています。
一般的にはシリコンなどの人工ラバーで作られていることが多いです。
そうすることで、頭皮から毛が生えているような雰囲気を出しています。

ウィッグメーカーによりますが、頭頂部に直径5cmほどの大きさで施されています。
他の部分は柔らかいネットやキャップのレーン上に毛が縫製されている構造になっています。
このように自然感を出す工夫はされているのですが、やはり人工感があると感じる場合もあります。

そんなときは帽子をかぶってしまうのもウィッグを自然に見せる簡単な方法となります。
その他カチューシャ等を使って、頭頂部を隠せる小物を活用するのも自然に見せる方法です。

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ハネた毛を作ってウィッグの毛に動きを出す

ウィッグが不自然に見えるのは自然に生えている髪と異なり生え揃いすぎているところもあります。
その不自然さを自然に見せるために、わざとハネた毛を作ります。
いわゆる「アホ毛」を自ら作り出すのです。
フルウィッグ特有のツルンとした綺麗な髪質を乱してあげることによって、リアル感が増します。
ウィッグ着用後に軽くつむじのあたりから毛をつまんだりサイドにもあえて崩しをいれることで無造作感を出し整い過ぎない自然なヘアスタイルに見せます。

人間は感覚によって些細な違いに反応し違和感を覚えます。
そして自然界に完全なものは存在しません。
人間の顔を左右対称にすると違和感を覚えるのもそのためです。
ウィッグの毛を無造作にしたりこの細かな演出をすることで、私たちはウィッグをより自然なものと感じることができるのです。

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つむじ部分の人工スキン周りの根元をふんわりさせる

やはりここでもネックはつむじ周りとなります。
フルウィッグは人間のつむじと比べてつむじがペタっとしている場合があります。
人間のつむじは根元の毛は少し立ち上がり、立体的にふわっとしています。
ペタンとした感じはフルウィッグの不自然感を助長しかねません。

ヘアアイロン使いに慣れている方は人工スキンの周りをヘアアイロンなどを使いふんわりとさせましょう。
ヘアアイロンを使用する時は人工スキンの耐熱性をよく確認してからにしましょう。
熱で溶けてしまわないように注意することが必要です。
アイロンを使うのが不安であれば、ウィッグ専用のスタイリング剤を使ってつむじ付近の毛を指でつまみ上げ、スタイリングすればOK!
この、つむじ周りのふんわり感とハネの効果で、かなり自然な風合いになります。

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カールのウィッグは毛先をほぐしてより自然に

カールがついているフルウィッグの場合は、カールが綺麗に整って巻かれておりカール感も地毛に比べるとかなり強めに出ています。
これはフルウィッグに限ったことではなく、ポイントウィッグも同じような仕様なので、ウィッグをかぶった後には程よくブラッシングをして毛先をほぐすことでより自然に見せることができます。

ウィッグをセットする方法

人工ファイバーウィッグの毛のツヤを消して自然にみせる

人工ファイバーはウィッグ特有のテカリがあります。
先ほども述べたように、天使の輪が綺麗すぎると不自然に見えてしまいます。
このツヤが気になる場合はもったいないですが思い切ってツヤを消しましょう。

パウダー入りのデオドラントスプレーをフルウィッグに振ってみることも裏技です。
コーティングされることにより、人工ファイバーの表面に凹凸ができるため光の反射が乱反射になるのです。
そうすることで、不自然な天使の輪は少しぼやけた自然な輪になります。
またパウダーが付着することにより艶を抑えたマットな見た目に仕上がります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ウィッグを自然に見せる方法をご紹介しましたが、少しスタイルをアレンジしただけでも、より自然に見せることができます!
ファッションウィッグはイメチェンのお手軽アイテムなので、より自然に見える自分のやり方を試してみてくださいね♡