プリシラウィッグを医療用ウィッグとしてお使いいただいている方に向けた今回のコラムは、「病院のCT検査やMRI検査の時はウィッグを着けたまま受けられるのか?」「外さないといけないのか?」という疑問にお答えします。
脱毛症・抜毛症・乏毛症・無毛症等の髪に悩みを抱えている々や、抗がん剤治療の副作用で起こる脱毛を経験された方、または現在も治療されている方等、日常的にウィッグを使われているヘアロス当事者様にアンケートを取り、その結果をまとめました。
今回のアンケートは選択型ではなくすべて自由記入型でご回答いただきました。
この記事の目次
CT検査やMRI検査時はどうしてる?
※こちらの質問への回答は75件集まりました
今回の結果は、ある程度絞られた回答結果となりました。
病院に行きたいけどウィッグをどうしていいか分からない!という方の参考になれば嬉しいです。
1位:ウィッグを外して受ける(40.3%)
一番多かったのは、4割の方から回答が集まった「ウィッグを外す」という選択。
病院の指示で外さないといけなかったり、使っているウィッグによっては着けたままで良かったり、病院によって対応は様々なようです。
もちろん一番無難なのは素頭の状態で受けることですが、あらかじめお医者さんに相談し、その病院ではウィッグを着けたままでも大丈夫かどうかを確認しておけば安心ですね。
2位:着けたまま受けられた(20.8%)
次いで多かったのは、着けて行ったウィッグでそのまま全部受けられたという回答です。
ウィッグによって金具等の金属パーツが付いている場合は外さないといけないと思いますので、ウィッグの素材をあらかじめ確認しておくと安心です。
何の素材を使っているのかが不明な場合はメーカーに問い合わせてみましょう。
プリシラの帽子ウィッグは金具を使用していませんので、外さなくてもいい!という病院の場合は、着けたまま検査を受けることが可能です。
※アンダー帽子ウィッグを除く
3位:受けたことがない(13.9%)
今回のアンケートは脱毛症・抜毛症等のヘアロスの当事者さんと、抗がん剤治療により脱毛をされたことのある当事者さんに、同時にアンケートを取っていますので、前者の場合は検査を受けたことがないという回答をされた方が多くいらっしゃいました。
私もMRIやCT検査はまだ未体験ですが、いつ何が起こるか分からないですし、今回のアンケート結果は知識としてとても大切だと思います。
4位:金具がついていないウィッグで受ける(11.1%)
次いで多かったのは、2位の結果とも通じるところがあるのですが「ある条件を満たしたウィッグであればそのまま受けられる」回答です。
アジャスターが面テープだったり、ホック部分がプラスチックだったりと、ウィッグの細かい部品にいたるまで金属類が使われていないウィッグを選んで検査に行くということです。
どうしてもウィッグを外したくない…という方は、着けたままでもOKの病院を調べることと、金具がついていないウィッグを選ぶことの2点で解消できそうです。
5位:帽子やバンダナで受ける(8.3%)
ウィッグは外して、ケア帽子やバンダナに着け替えて受けに行くという方もいらっしゃいました。
こちらも病院によってはNGなところもあると思いますが、ウィッグを着けているよりは気楽で受けやすいかもしれません。
例えばCT検査をする場合首から下の箇所であればウィッグを着けていても問題がないと具体的な回答もあり、勉強になりました。
6位:条件つきで受けられる(5.6%)
抗がん剤治療を経験されたことがある当事者さんの数名に、「CT検査はウィッグを着けたまま受けられた」と回答をいただきました。
ですが、1名だけ「CT検査は外してと言われた」という回答があったので、やはり病院によって対応が全然違いそうですね。
あらかじめ技師さんに確認することは必要ですが、多くの場合、簡単なCT検査のみ等であればウィッグを着けたまま受けられることが多いようです。
ウィッグを楽しむ期間
脱毛症や抜毛症を発症している期間、抗がん剤治療を行って脱毛している期間、脱毛と向き合っているいつまで続くか分からない期間…
多くの方が、その期間まるごと「ウィッグと付き合う期間」になります。
ウィッグ・かつらと聞くとどうしても「コンプレックスを隠すアイテム」「お悩み解消アイテム」と、少しネガティブな印象を持たれている方が多いのですが、ウィッグは一度使い慣れてしまえばとても楽しいアイテムです。
そしてとても便利です。
今日は金髪ショート、明日は黒髪ストレート、あさってはピンクのグラデーション♪と、ウィッグならではのヘアスタイルのバリエーションを楽しむことができます。
脱毛期間が終わったらウィッグを脱がれる方も多いですが、ウィッグの楽しさに魅了され、治療後も使い続ける方も多くいらっしゃいます。
洋服やコスメと同じく、ファッションアイテムのひとつとしてウィッグを楽しんでいただけると嬉しいです♡
【当事者さんにアンケート】シリーズはこちらからも読むことができます♪
ウィッグを作り続けて30年以上!
神戸のウィッグメーカー「PRISILA(プリシラ)」のふくちゃんです。
もともとプリシラウィッグの超ヘビーユーザー
入社は2010年‥30代をプリシラに捧げました(´ー`)
ふだんは企画や広報の仕事を中心にSNS運営なども。
プリシラの商品名をすべて言えるのは社内で私だけです(自称)
誰かとしゃべることで本領を発揮します。
ウィッグの豆知識やアレンジ、選び方やお手入れ方法、
筆者独断と偏見満載のヘアコラムなど幅広くお届けしています♡